日本に生息するシロアリは、100%床下からの侵入です。
天井部分に雨漏れなどがない限り2階部から入ることはありません。
もし部屋の中で羽アリが歩いているのを見ても、その羽アリが畳やフローリングに直接卵を産むことはないので慌てる必要はありません。
『シロアリって一体何者??』
『どんな種類がいるの??』
そう思われている方、たくさんいらっしゃると思います。
そこでお客様の疑問(いつ・どこで・なぜ)を解決すべく私たちプロのシロアリ駆除業者、株式会社【あい営繕】が詳しく解説させていただきます。
今から紹介するポイントを少しでも知っておくと、ご自身でシロアリの羽アリに対する対策ができるかもしれません。
目次
シロアリの種類(ポイント①)
シロアリは色々な種類が存在しており、種類によっては発生場所・生態が違います。
少しでも知っておくことで種類を見分けることができ、効果的なシロアリ対策ができます。
日本には約22種類前後のシロアリが生息していて、その中でも家に被害をもたらすのが下記の3種類です。
■ヤマトシロアリ
■イエシロアリ
■アメリカカンザイシロアリ
3種類のシロアリ(ポイント②)
■ヤマトシロアリの特徴と生態
私たちが住む日本で生息数が一番多いのは、ヤマトシロアリ。
北海道北部を除くほぼ日本全土に生息しています。
被害の約80~90%はヤマトシロアリによるものなのです。
ヤマトシロアリは湿った環境を好みますので、床下など土が多いところに生息しています。
それとは逆に結露や湿気の多いところでは、天井まで被害を及ぼすこともあるので注意してください。
活動し始める時期は、4~5月頃。
ヤマトシロアリは暑さに弱いので、昼間から夕方頃にかけて巣から飛び立ちます。
■イエシロアリの特徴と生態
イエシロアリは全種類のシロアリの中で、被害の大きさが一番大きいと有名。
千葉県以西の海岸線に沿った温かい地域、南西諸島、小笠原諸島を主として生息しています。
木造、コンクリート、立木関係なく被害及ぼします。
活動し始める時期は、5月~7月頃。
エサ場所とは別のところに大きな巣を作ります。
1つの巣の中の中に個体数は100万匹と言われ、被害を与えるスピードが速いのが特徴です。
ただ、表面に出てこない生態なので被害に遭っていることに気づかない、もしくは気付くのが遅れてしまうのです。
■アメリカカンザイシロアリの特徴と生態
本来はアメリカに生息しているのですが、宮城県から沖縄までの24都道府県で点在しています。
木の内側部分を空っぽにし、家の建て直しが必要になるほど建物全体を食害するアリです。
活動し始める時期は、3月~11月頃。
日本に生息するシロアリのほとんどが土の中のような湿ったところを好むのに対し、アメリカカンザイシロアリは乾燥した木材を好み巣を作ります。
シロアリの正体(ポイント③)
シロアリは、お家(おうち)を食べてしまうというとても怖い害虫です。
木造、コンクリート造どんな構造の家でも被害を受けてしまう可能性ありますので、予防や駆除の対策を推奨します。
■シロアリの羽アリ
羽アリを初めて見たとき、「シロアリがいるー!!」と存在に気づいた方も多いと思います。
羽アリは言葉の通り『羽があるシロアリ』です。
新しいコロニー(巣)を作るための女王アリ・王アリの予備軍です。
5月~7月にかけて大量に発生しますのでこの時期は巣の個体数が増える時期なのです。
『なんでシロアリに羽がついてるの?』
巣の中にある個体数を一定に保つため、数が増えすぎた一部のシロアリに羽がついて巣から飛び立ちます。
飛び立った羽アリがオスとメスでつがいとなって新しい場所で巣を作ります。
家で羽アリを見つけたら、どこから来たのか見極めて下記のように対策する必要があります。
⚠ 家の中から大量に出た 家屋の中に個体数を増やした巣がある可能性が高いです。 被害はすでに大きいと思われますので、早急に駆除する必要があります。 |
⚠ 家の外から来た 別の場所で巣を作ったシロアリが飛来してきたものです。 被害がまだ出ていない場合もあります。 お家に新しい巣を作らせないよう侵入を防ぐ対策をしてください。 |
シロアリの好物(ポイント④)
■セルロース
『セルロースってどんなもの??』
草や木などの植物の主成分で、特に木の幹に多く含まれています。
シロアリは木に含まれているセルロースをいうものを主食として生活しています。
シロアリはセルロースを腸内で分解するため、セルロースを栄養源として消化・呼吸しています。
「森の分解者」と呼ばれており木造住宅にとっては天敵ですが、森林にとっては益虫という見方もあります。
でもやはり、木造住宅はセルロースの宝庫でシロアリにとっては獲物なのです。
シロアリの被害(ポイント⑤)
なぜ家がシロアリによって被害を受けるのか。
セルロースがたくさん含まれている木材が大好物のシロアリ。
住宅で発生すると、どのような被害があるのでしょうか。
シロアリによってボロボロになった実際の写真がこちら。
写真のようにボロボロになってしまうと、家の耐震性に過大な悪影響を及ぼします。
被害が発生する場所は主に、床下・壁の内側など外から見えない場所です。
シロアリは餌場を見つけると集団で食べにくる習性があり、餌場と認識されると数百匹~数千匹ものシロアリが家を食べに来ます。
驚くべきスピードで家をボロボロにするので、放置しておくと甚大な被害になりますので注意してください。
まとめ
建物に被害をもたらすシロアリは、ヤマトシロアリ・イエシロアリ・アメリカカンザイシロアリの3種類。
なぜシロアリが被害をもたらすのか。
木に含まれているセルロースがあるからなのです。
被害の約80~90%はヤマトシロアリによるものですが、被害を一番大きくするのはイエシロアリです。
私たちの大事な家に被害与えているシロアリですが、日本に生息するシロアリは100%床下からの侵入です。
天井部分に雨漏れなどがない限り2階部分からの侵入はありませんが、雨漏れなどがあった場合はその部分から侵入してきますのでご注意ください。
いかがでしたでしょうか。
今回は、シロアリの種類・特徴・生態を解説させていただきました。
シロアリの生態を知っておくだけでも、建物に被害を与えるのを事前に防げるかもしれません。
ぜひ、参考にしてみてください。