「もしかして、うちにもシロアリが…?」そんな不安を感じたとき、気になるのが「駆除のタイミング」ですよね。
実は、シロアリは季節によって活動の様子が変わるため、時期を見極めて対策することがとても大切です。
この記事では、シロアリ駆除に最適な時期や季節ごとの特徴、やってはいけない失敗例まで、初心者にもわかりやすく解説していきます。
家を守るために、今すぐ知っておきたい「駆除のベストタイミング」を一緒に確認していきましょう。
記事のポイント
● シロアリ駆除に最適な時期とその理由がわかる。
● 季節ごとの駆除のメリット・デメリットを理解できる。
● 自分で駆除する場合と業者に任せる場合の違いがわかる。
● 駆除後の予防と定期点検の重要性が理解できる。
シロアリ駆除に適した時期はいつ?
シロアリ駆除を考えたとき、「今の時期にやって意味があるのか?」と悩む方は多いと思います。
実際には、季節によってシロアリの動きが異なり、それに合わせて駆除のタイミングも変わってきます。
ここでは、季節ごとのシロアリの活動と、最も効果的に駆除ができる時期についてわかりやすく解説します。
春から夏は「発見のチャンス」でもあり「対応の勝負どころ」
3〜5月の春は、ヤマトシロアリの羽アリが大量に飛び出す季節です。
これは「群飛」と呼ばれ、繁殖のために巣から一斉に羽アリが飛び立ちます。この時期に羽アリを見かけたら、近くに巣がある可能性が高いので、駆除を検討する大きなサインといえるでしょう。
また、6〜8月の夏はイエシロアリの活動がピークになります。この種類は特に被害が大きくなりやすいため、早めの対応が重要です。
夏場は駆除の必要性が高まる分、業者の予約が混みやすい時期でもあるため、早めの相談が安心です。
秋から冬は「見えにくいけど駆除に適した時期」
一方で、9月以降の秋や12月〜2月の冬は、「もう活動していないのでは?」と思われがちです。しかし、実はこの時期でもシロアリは巣の中で活動を続けています。
気温が低いため動きは鈍くなるものの、木材をかじる行動自体は止まっていません。
この時期は、シロアリの動きが遅くなることで薬剤が行き届きやすく、駆除の成功率が高くなるとも言われています。
さらに、業者の予約が取りやすく、費用が抑えられることもあるため、実は「駆除の穴場シーズン」としておすすめできる時期です。
タイミングを逃さないための注意点
羽アリを見かけたときに「見なかったこと」にしてしまうのは危険です。
見えるアリは氷山の一角で、すでに床下や壁の中で被害が進行している可能性があります。発見したら早めに調査を依頼することで、被害の拡大を防ぐことができます。
また、「冬は駆除しても意味がない」と思い込んで放置してしまうのもよくある誤解です。シロアリは通年で活動しており、季節を問わず対策できることを知っておくと安心です。
季節ごとの特徴を理解して、最適なタイミングで行動することが、シロアリ被害を最小限に抑えるカギになります。
季節ごとの駆除のメリット・デメリット
シロアリ駆除は「いつ行うか」がとても重要です。
季節によってシロアリの活動の仕方や発見のしやすさが変わるため、それぞれの時期に応じた判断が求められます。
ここでは、春・夏・秋冬ごとの駆除のメリットとデメリットをわかりやすく整理してご紹介します。
春は発見のチャンスだが業者が混雑しやすい
春
春(3月〜5月)は、ヤマトシロアリの羽アリが飛び出す「群飛」の季節です。このタイミングで羽アリを見かけたら、家の近く、もしくは家の中にシロアリの巣がある可能性が高いといえます。そのため、駆除を始めるには最適なシグナルといえるでしょう。
ただし、この時期はシロアリ駆除業者の繁忙期でもあります。問い合わせや施工の予約が立て込むため、希望する日時で対応してもらえないこともあります。思い立ったらすぐに行動することが、スムーズな対策につながります。
夏は被害が進行しやすいため早急な対応が必要
夏
6月〜8月の夏は、イエシロアリの活動が最も活発になる時期です。高温多湿の環境はシロアリにとって非常に快適で、木材を食べるスピードも速くなります。被害の進行が早いため、早めの駆除が必要です。
また、夏は家の中の湿気がこもりやすく、床下や壁の中での被害が広がりやすい状況でもあります。この時期に駆除を行う場合は、被害の程度をしっかり調査してもらい、必要ならリフォームも視野に入れた対策を考えると安心です。
秋冬は見えにくいが実は駆除に向いている
秋冬
涼しくなるとシロアリの姿を見かけなくなるため、「もう活動していない」と思われがちですが、これは誤解です。秋から冬にかけても、シロアリは巣の中でじわじわと木材を食べ続けています。
この時期は、活動がゆるやかになっている分、駆除剤がじっくりと浸透しやすく、実は駆除に適したタイミングです。さらに、業者のスケジュールにも余裕があるため、丁寧な作業が期待できます。見えにくい分、定期点検とセットで依頼するとより効果的です。
梅雨は要注意。湿気が被害の加速要因に
梅雨
梅雨(6月前後)は、シロアリが特に好む高湿度の環境が続くため、被害が進みやすい時期です。雨続きで床下の湿度が上がると、木材が柔らかくなり、シロアリにとっては格好の餌場となります。
羽アリが飛び出すタイミングもこの時期と重なることが多く、気づいたときにはすでに家の構造に大きなダメージが及んでいるケースもあります。
梅雨入り前の点検や予防処置を行っておくと、安心して夏を迎えることができます。
季節によってそれぞれにメリット・デメリットがありますが、大切なのは「見つけたらすぐ対応」することです。
時期にこだわりすぎて放置してしまうと、被害が深刻化するおそれがあるため、違和感を覚えたら早めに専門家に相談するのがベストな判断です。
自分で駆除するべき?業者に任せるべき?
シロアリを発見したとき、「まずは自分で何とかできないか」と考える方は少なくありません。
確かに市販の駆除剤やスプレーを使えば、ある程度の応急処置は可能です。しかし、シロアリの駆除は一時的な対処で済むケースばかりではなく、状況によっては業者に任せるほうが安全で確実な場合もあります。
自力駆除の限界と判断の目安
市販されているシロアリ用スプレーやベイト剤(毒餌)は、見える範囲のシロアリに対してはある程度の効果があります。
しかし、実際の被害は床下や壁の内部といった目に見えない部分で進行していることがほとんどです。
また、女王アリが巣に残っていれば、たとえ働きアリを駆除できたとしても、いずれ再び数が増えてしまいます。
そのため、アリが複数の場所から出てきている、長期間にわたって見かける、木材に空洞音や粉があるといった症状がある場合は、専門業者の調査を受けるのが無難です。
応急処置と本格駆除の違いを理解する
自分でできる対処は、あくまでも「応急処置」です。
例えば、羽アリが部屋に出てきたときに殺虫スプレーで退治したり、侵入経路にベイト剤を置いておくことは、いったんの落ち着きを取り戻すのに有効です。
しかし、シロアリの巣の場所や広がりを正確に把握し、木材の内部まで薬剤を行き渡らせるような処置は、素人では難しい作業です。
本格的な駆除には、床下点検や専用機器を使った調査、長期間効果が続く薬剤処理など、専門的な知識と技術が必要になります。
DIYでの駆除にはリスクもある
近年はホームセンターやネット通販で、シロアリ用の駆除薬が手軽に手に入るようになりました。
説明書に従って設置すれば一定の効果は見込めますが、使い方を誤ると薬剤が十分に効かないばかりか、周囲の人やペットへの影響も考えられます。
また、部分的にしか駆除できなかった場合、「見えないところで被害が進行していた」という事態にもなりかねません。
建物の基礎部分にダメージが及ぶと、後から大掛かりな修繕が必要になることもあるため、費用面でもリスクが高まります。
自分で対処できるのは、初期の軽微な発生に限られます。
少しでも不安を感じたら、まずは無料調査を行っている専門業者に相談し、プロの目で被害の状況を確認してもらうのが安心です。適切な判断をすることが、家を長く守る第一歩になります。
駆除の費用・期間・頻度の相場は?
シロアリ駆除を考えたとき、気になるのが「費用はどれくらいかかるの?」「作業期間は?」「何年ごとにすべき?」といった実務的な部分です。
ここでは、実際にかかるお金や時間、そしてシロアリ対策の理想的な頻度について、わかりやすく解説します。
一般的な駆除費用の相場
シロアリ駆除の料金は、「どれくらいの広さを処理するか」によって大きく変わります。
基本的には「坪単価」で計算されることが多く、相場は1坪あたりおよそ7,000〜12,000円程度です。例えば、20坪の床下を処理する場合は、約14万円〜24万円が目安になります。
ただし、家の構造やシロアリの種類、被害の範囲によっても金額は上下します。
被害が深刻な場合は、駆除だけでなく補修工事が必要になることもあるため、早期発見が結果的に費用を抑えるポイントになります。
「一軒家の駆除費用はいくら?」という疑問には、家全体でおよそ15万円〜30万円程度と考えるとイメージしやすいです。
見積もりは無料の業者も多いので、まずは現地調査を依頼するのが確実です。
駆除にかかる日数と作業の流れ
駆除の工程は、大きく分けて「調査」「見積もり」「施工」の3ステップがあります。
調査は1時間〜2時間ほどで終了し、その場で簡単な診断をしてくれる業者もあります。
実際の駆除作業にかかる日数は、家の規模にもよりますが、半日〜1日で終わることがほとんどです。特に部分的な駆除や予防処理であれば、数時間で対応可能な場合もあります。
ただし、広範囲に被害が及んでいる場合や薬剤の定着に時間が必要な処理方法では、数日にわたる作業になるケースもあるため、スケジュールには余裕を持って計画すると安心です。
シロアリ駆除の頻度と予防の目安
「シロアリ予防は10年に一度でいい」と耳にすることがありますが、実際には5〜10年に一度のメンテナンスが理想です。
使用する薬剤の効果は一般的に5年程度とされており、それを過ぎると防除効果が薄れてきます。
新築時に予防処理をしていても、10年を超えると再侵入のリスクが高まります。特に湿気の多い土地や木造住宅では、5年ごとの点検・再処理をおすすめします。
定期的な点検や予防処置を続けていくことで、突然の大きな出費や深刻な被害を未然に防ぐことができます。
「見た目に異常がないから大丈夫」と思わず、計画的な対策を続けることが、住まいの安心につながります。
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駆除後にやるべき予防と定期点検の重要性
シロアリ駆除が終わると「これで安心」と思ってしまいがちですが、実はそこがスタートラインです。
シロアリは一度駆除しても、時間が経てば再び侵入するリスクがあります。せっかく費用と時間をかけて駆除をしたのに、数年後にまた被害が出てしまっては意味がありません。
再発を防ぐためには、予防と点検の継続が欠かせません。
駆除だけでは不十分。予防処置で安心を持続
駆除でいったんシロアリを取り除いても、その周囲に潜んでいる個体や、別の巣から新たに侵入してくるケースはよくあります。そのため、駆除と合わせて「予防処理」をしておくことが大切です。
予防処理とは、木材に薬剤を塗布したり、床下に防蟻剤を散布することで、再びシロアリが住みにくい環境を作る作業です。
予防処理は、家全体を守る「バリア」のようなもので、長く安心を保つための重要なステップといえます。
とくに築年数が経っている木造住宅や、湿気がこもりやすい立地の家では、駆除後すぐに予防処理をしておくことで、次の侵入を防ぐ効果が高まります。
定期点検の目安とタイミング
一度駆除や予防処理をしても、それでずっと安全というわけではありません。時間とともに薬剤の効果は薄れていくため、定期的な点検が必要です。
点検の目安としては、5年ごとが基本です。ただし、湿気の多い場所や、過去に被害が出た家では、3〜4年ごとの点検をおすすめします。
業者による点検では、床下の湿度、木材の状態、蟻道の有無などをチェックしてもらえるため、早期の異変に気づくことができます。
点検は無料で実施してくれる業者も多いため、費用を心配せずに相談してみるとよいでしょう。異常がなければそれで安心できますし、もし早い段階で再発が見つかれば、大きな出費や修理を防ぐことができます。
予防の費用感と頻度の考え方
シロアリ予防の費用は、1坪あたりおおよそ5,000〜8,000円前後が相場です。
一軒家全体で考えると、10万〜20万円前後になることが多いです。
これを高いと感じるかもしれませんが、柱や土台が食い荒らされてから修繕することを考えると、むしろ予防のほうが安上がりともいえます。
頻度としては、使用される薬剤の効果に合わせて5〜7年を目安に再処理を検討するとよいでしょう。最
近では、より長期間効果が持続する薬剤も登場しており、10年保証がつくプランもあります。家の状態や過去の施工履歴に合わせて、最適なタイミングを見極めていくことが大切です。
予防と点検は、シロアリ対策における“守り”の部分です。後悔しないためにも、「駆除したから終わり」ではなく、「これからの備え」として、定期的にチェックを続けていきましょう。
まとめ|時期を見極めて、後悔のない駆除を
シロアリ駆除は、ただ行えばいいというものではありません。
「今がベストな時期か?」「どのくらい被害が進んでいるのか?」といった判断が、適切な対策につながります。
早く駆除しすぎて費用ばかりかかってしまったり、逆に放置して被害が広がってしまうと、後悔が残ります。
だからこそ、季節ごとの特徴や被害の状態をしっかり見極めることが大切です。
そして、駆除だけで終わらせず、予防と定期的な点検をあわせて行うことで、長く安心して暮らせる住まいを守ることができます。小さな変化に気づいたそのときが、動くタイミングかもしれません。
最後に.
こんにちは、福岡県の害獣害虫駆除業者で株式会社あい営繕 代表の岩永と申します。 私はしろあり防除施工士・蟻害・腐朽検査士の資格があり、害獣駆除業界でかれこれ40年位います。弊社は公益社団法人日本しろあり対策協会、公益社団法人日本ペストコントロール協会に籍を置き業界の技術力向上やコンプライアンスの徹底にこだわり仕事しています。もし害獣害虫駆除でお困りのことがありしたら、些細なことでも構いません。お電話頂ければ誠心誠意お答えいたします。この記事があなた様のお役に立ちましたら幸いです。
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最後までお読みいただきましてありがとうございました。