山口県下関市にお住いの方から、シロアリ駆除専門業者の当社にいただいたシロアリ駆除見積のご相談です。
「洋間にしばらく置いていた3段ボックスの下に、土みたいなのが付いていて、シロアリらしい虫がいたので我が家にシロアリが住み着いているかもわかりません。調査してもらえますか?」と、電話相談をいただきました。
「たぶんシロアリだと思うんですけど写メは撮ってます。」とのことでした。奥様からのお電話だったのですが結構慌てておられる様子でした。
家具をどれくらいの期間、置いておられたのか分かりませんが、これまでも弊社の経験としてはたった2ヶ月室内に置いていた家具や畳にシロアリに似た虫がいるというご相談をいただくことは結構多いんです。
2ヶ月前に変えた畳の上に置いていた絨毯(じゅうたん)を動かしたら、シロアリに似た虫がいるけどこれは何という虫?というご相談を頂くこともあります。
もしかしたらシロアリですか?というご相談をいただくこともあります。
この【シロアリに似た虫】を、山口県下関市で調べた時のことを今日は報告いたします。
あい営繕代表の岩永と申します。この日のシロアリに似ている虫の調査見積りは私が担当させて頂きました。記事でご報告しますので下関市でのシロアリに似た虫の生態や被害状況が分かる記事です。どうぞご覧ください。
2023年2月現在は下記住所に(株)あい営繕下関店として出店していますので、お問い合わせがありましたらお電話くださいませ。
(株)あい営繕下関店
〒752-0973
山口県下関市長府中之町2-8
📞0120-640-551
目次
家具についた土のようなもの。これってシロアリ?
春ごろに羽アリに似た虫も見かけた
早速本日、お客様宅にお伺いすると、シロアリみたいな虫がついていた3段ボックスは外に出しておられました。
お話を伺う中で、春頃に窓の辺りに羽アリみたいな虫の死骸があって、羽だけが落ちているのを見たことがあるけど、たいして気にしてなかったけどあれはシロアリの羽アリだったかも!?とのことでした。
シロアリというのはある程度インターネットで調べてご存知でしたが、自分の家のシロアリ被害の程度がどの程度なのか?心配しておられました。
シロアリ被害で家の改築が必要になったり崩壊するのでは?
「もしかして改築が必要なくらいにシロアリから被害を受けていたらどうしよう・・・。」奥様は深刻です。シロアリがいると分かった時点で心配になることだと思います。
そして、このままでいたら家が崩れることになったらどうしよう??と、かなりのご心配の様子でした。
シロアリ駆除見積もり時の様子
ご主人様と息子ちゃんとで丁寧に家のご案内をして頂きました
大人同士みたいな会話をする息子ちゃん
こちらの息子ちゃんがピースしてバッチリと決まって写ってくれていた写真が他にもあるのですが、さすがに顔写真掲載の了解までは、ご主人様・奥様に頂いていませんでしたので控えさせていただきました。
息子さんがお父さんやお母さんに、「シロアリで改築をせんといかんやったらどうしようか?」とか、「おいている家具はシロアリがついていないかたまには見ないといかんね!」とか。
大人のような会話を息子ちゃんがお父さんのご主人様や奥様としているのを見て「しっかりした息子さんですね~」と思わず言いました。
いいご家族様です。
黒アリとシロアリの見分け方
黒アリもシロアリは【痕跡】で見分ける
土みたいな物はシロアリの蟻土(ギド)と言って、木材を食べた跡についている痕跡です。これは、自分たちの身を守る為に食べかすで作っている、いわばシロアリの巣のようなものです。
奥様に写メを見させて頂くとしろありと分かる写真がありました。「はい、これは白ありです。ヤマトシロアリです。」と話すと「やっぱりそうですか。」ということでした。
黒アリも蟻道(ぎどう)や蟻土(ぎど)を作りますがシロアリよりも、もろく崩れやすいのが特徴です。
黒アリとシロアリは【ハネアリ】で見分ける
同じアリという呼び名ですが、シロアリはゴキブリの仲間で、アリはハチの仲間で、まったく違う生き物です。
シロアリはシロアリの個体が増えて巣が大きくなってくると、4月から6月の間に、新しい巣を作る為に羽が生えて有翅虫(ハネアリ)となって飛んで行きます。羽は着地するとすぐにポロっととれます。
黒アリも個体数が増えてくるとハネアリになって飛んで行くという点では同じですが、ハネアリを見る時期が暑くなってくる夏前、そして秋の時期です。羽は着地した後でもとれません。
シロアリの羽アリの特徴
普通の黒アリの羽アリの特徴
羽アリでの見分け方として、一番分かりやすいのは、シロアリは胴体の「くびれ」が無く、4枚の羽根がほとんど同じ形・長さをしていることです。
羽根を閉じていて胴体も見にくい場合は、触覚が数珠状かどうかで見分けることもできます。
ヤマトシロアリと断定
外に置いておられた3段ボックスでのゲンブツのシロアリは家の方が殺虫剤をスプレーしておられたせいか、死んでしまって縮こまっていましたので、見分けがつきにくかったのです。
ヤマトシロアリと分かりました。
その見分け方を表にしたものがこちらです。
体長 | 4.5~7,5mm |
体色 | 淡黒色 |
巣 | 加害木材中にコロニーができる。特別な巣は作らない |
1巣内の頭数 | 1万匹~3万匹 |
被害部分 | 主に湿気の多い床下 |
飛び立つ時期 | 4月中旬~5月中旬の昼間 |
体長 | 6.5~8,5mm |
体色 | 淡褐色 |
巣 | 屋根裏・床下・土中・立木中・立木の根の下・壁中 |
1巣内の頭数 | 10万匹~100万匹 |
被害部分 | 地上から上方、屋根裏まで |
飛び立つ時期 | 6月~7月の夕方から夜間 |
シロアリ駆除見積もり時
床下のシロアリが侵入している様子
床下に入る前にお客様からこの辺りの床がフワフワしてきたのでこれもシロアリに食べられているんじゃないかと思っているのですが・・・とのことでしたので「わかりました。床下から見てみましょう。」ということで早速点検です。
しろありがいたという洋間の下を見ると床下から建物の土台に伸びている蟻道が出来ていました。
その蟻道(シロアリの道)は家を支える土台にも及びんでいます。
やはり湿気が多い箇所が白ありの被害を受けていました。床下のこうした被害状況は家に住んでいる人では、床下に入ることは先ずありませんので気づくことはないと思います。
被害に気付いてご連絡を頂いたお宅様ではありますが、意外と土台部分は白ありの食害は少なかったです。
蟻道の中にはシロアリの生息が確認されました。
そのあとに床下の他の箇所を次々に見ていくのですが、別の箇所に落ちている木屑に白ありが完食した跡がありました。
それ以外は今のところは目立っての被害はありませんでした。よって駆除の処置は床下のみです。
ヤマトシロアリの被害ですので当然と言えば当然ですが、被害によっては天井を点検しないといけないお宅もあります。
床下を調べてわかる良い結果報告
床のフワフワは白ありではありませんでした。お客様が初めに話されていた箇所を調べます。床がフワフワするという床の間と台所の床は、いずれも白ありの被害はありませんでした。
フワフワするのは床板が経年劣化しただけで、支えている根太や大引き等の床組はきれいでした。
下関市は弊社のシロアリ駆除対応エリアです
北九州市小倉北区のシロアリ駆除業者の私どもが下関へ行く時は、関門トンネルか関門橋を渡っていく方法がありますその先が下関市ですから近いです。
山口県下関市と福岡県門司区は隣同士で、関門トンネルの下には歩いて渡れる全長780mの海底トンネルもあるくらいです。
関門海峡を繋ぐ、全長780メートルの歩行者用海底トンネル。
海底に伸びるトンネルは上下に区切られ、上は車道、下は徒歩で通行できるようになっています。人道入口にはエレベーターが設けられ、門司区側は地下約60メートル、下関市側は地下約55メートルまで降りてから通行。トンネルの中ほどには福岡県と山口県の県境の標識があり、珍しい海底の県境として有名です。
人道トンネルの両側エレベーターホールに設置している記念スタンプを両方押して、観光案内所等で提示しアンケートに答えると「関門TOPPA!記念証」がもらえます。
まとめ【シロアリに似ている虫】で困ったら
- 落ち着きましょう。シロアリだったとしてもすぐに家が倒れるようなことはありません。
- シロアリなのか、他の黒アリなのかも見分けられます。
- シロアリだった場合は、ヤマトシロアリとイエシロアリとで違います。
- 可能であれば、殺虫剤は使わずに、そのままの状態をシロアリ駆除業者に見せた方が良いです。
- 弊社、あい営繕は信頼の(公社)日本しろあり対策協会員です。下関市で多数のシロアリ駆除実績があります。お気軽にお問い合わせください。