こんな方法があったのか!屋根裏のイタチを自分で追い出す4つの方法

夜中に、1階と2階の間の屋根裏からゴソゴソと動物みたいなのが動く音や、壁を行き来したりする音が聞こえてくることがあります。

春頃になるとその謎の動物の鳴き声の主は数が増えて大勢で鳴きだします。

「キーッ、キーッ」、赤ちゃんを産んだのかと思えるような小さい動物の鳴き声もしてくるようになります。

放っておくと天井板は、動物たちの度重なる糞尿で腐ってしまいます。下から見ると天井板が段々と反って(そって)きて見た目でもわかります。

更には天井の板にシミが出来てきて板が垂れ下がってきたりすると、家の修繕の為に大工さんや工務店で改築が必要になる事態にもなってしまうことがあります。

でもその前に、自分の力で何とか追い出す方法はないものかというお声に、専門のイタチ駆除業者が「こういう方法もありますよ」と、アドバイスさせていただいた記事となります。

あい営繕
あい営繕

こんにちは、この記事を書きました福岡県の害虫・害獣駆除業者の(株)あい営繕代表の岩永と申します。
弊社は市役所や役場が依頼することの多い(公社)日本ペストコントロール協会の正会員事業所です。
本日は天井裏に侵入した「イタチ」の追い出しについてです。
尚、この記事は2018年5月に初稿を2024年1月に編集及び追記した記事になります。

【夜に屋根裏で音がする!?なんの動物なのかチェックする方法】

イタチをはじめとした害獣被害は深刻な問題に

西日本一帯、なかでも福岡県や山口県に限って言えば業者に相談件数が多いのは圧倒的にイタチの侵入被害が多いです。

※2024.1月現在福岡県ではイタチ同様に畑や建物に侵入被害を及ぼす「アライグマ」駆除の従事者養成者を募集して対策を打ちだしています。 

それだけ農業被害以外にも、生活被害で建物へ侵入した小動物による建物劣化や異臭や痒みを訴える被害が多いということにもなります。

屋根裏に侵入したイタチを放置したらどうなる?

自分で対処する前にこのまま放置しているとどうなるのかも知っておきましょう。

イタチに似た動物(テン)の住処となった屋根裏の動画

※獲物を持ち込む残酷なシーンもありますので苦手な方はスキップしてください。


突然ですが上記動画は、屋根裏の幼獣に食べ物を運ぶ親害獣イタチとよく似た「テン」の動画です。害獣と呼ばれる小動物はこのようにして捕まえた生き物を巣に餌を運びます。

春の出産シーズン以外の時期にイタチが屋根裏に侵入してくるのは自分の好みの巣に出来る場所を探しているのです。気に入られてしまうと動画のテンと同様に子育てをするのです。

4月から7月頃になると屋根裏では動物たちがドタドタと走り回って、部屋でゆっくり寝ていてもその物音にビックリして飛び起きることもあります。

イタチ被害の事例の紹介

【食べ物の散乱】上の写真は屋根裏にイタチが餌を持ち込むことで、食べかすの鳥の死骸が散乱しています。屋根裏にはイタチが狩った様々な生きものを持ち込みます。

屋根裏の物音や臭いを放っておくと、見えない屋根裏では凄いことになってしまいます。

【イタチ侵入の足音が気になって眠れないことも】
夜な夜な「イタチに」屋根裏で動き回られては大きな物音で目が覚めることもあります。

目が覚めたあとは気になってもう眠れないということもあり、続いてしまうとノイローゼ気味になってイタチ退治のご相談を頂くこともあります。

長い棒で天井板を「ドン!ドン!」と突いてみたら音がしなくなって逃げたように思うかもわかりませんがまた繰り返されてしまいます。

【部屋中に漂う強烈な悪臭】

イタチが家に住み着くと、糞尿がたまり強烈な悪臭の原因になります。イタチの糞尿から発生する悪臭はとても強烈。

中には「とても家にいられないほどの臭い」とおっしゃる方もいるほどの激しい悪臭が家や家の周辺に広がることもあります。

【食べ物被害や「ノミ」「ダニ」の二次被害】
イタチは屋根裏だけでなく居室にも食べ物を求めて入ってきます。

そうなると居室でも食べ物やペットが被害を受けたり「ノミ」や「ダニ」の持ち込み被害が始まってしまいます。

屋外を徘徊して狩りをしながら生きているイタチの体には「ノミ」や「ダニ」が付着しています。

【イタチの侵入口の探し方をお教えします(イタチ駆除の解説付き)

イタチは法律で守られている動物

先ず知っておかなくてはいけないのは「イタチ」を勝手に捕獲したり殺処分をしてはいけないということです。

「鳥獣保護法」という法律の言葉を聞いたことがあると思いますが、イタチはこの法律で守られている動物です。

被害を被っている当事者の方からすると「忌々(いまいま)しい!」と思われると思いますが、この法律がある以上は守らなくてはいけません。

イタチに対して出来るのは、市役所や役場などで鳥獣捕獲許可申請をして了解を得た後の駆除、または許可なしで出来る追い出しに限られてくるのです。

イタチを屋根裏から自分で追い出す方法は?

お待たせしました、イタチを自分で追い出す具体的な方法のご紹介です。いくつかの方法を考えてみたいと思います。その方法とは?

  1. 屋根裏でバルサンを使ってイタチを追い出す方法。
  2. 屋根裏にナフタリンを置いてイタチを追い出す。
  3. 蚊取り線香でイタチを追い出す。(火気絶対に注意)
  4. CDをぶら下げてイタチを追い出す。

等があげられます。その一つ一つについて解説いたします。

その1.「バルサン」

屋根裏でバルサンは効果的です。イタチが嫌がって逃げていくことも多いです。

でもゴソゴソと天井裏で走り回る生き物の物音から、解放されたと思って安心していられるのも数日です。

やれやれと安心して眠りについたところで、ゴトゴトとまたあの嫌な音がしだしたという話もよく聞きます。

ほとんどの場合で言えるのは、一週間もするとまた同じようにイタチは侵入してくるというケースが多いです。

その2.「ナフタリンを置く」

洋服ダンスにいれる防虫剤で強烈な匂いのするあれです。イタチは臭覚が優れていますのでちょっとした匂いも嗅ぎ分ける能力があります。

その能力を逆手にとって匂いのきついものを置くのも得策です。

しかし、これもまた大抵の場合で一週間もするとまたやってきて屋根裏を走り回っていることになるようです。

その3.「蚊取り線香」(火気絶対に注意)

こちらは絶対的に火気には注意が必要ですのでお勧めはできません。

中には来なくなったという人もいますが、火気を使うということがイタチの被害以上に危険ですのでやめた方が良いと思います。

その4.「CDをぶら下げる」

それでは他にどんな方法があるのでしょうか?そう考えた時に、ハトやカラスが来ないようによくCD盤をぶら下げているのを見たことがあります。

こちらも対策の一つになるかと思います。でも、イタチが慣れてしまってやっぱり長続きはしないようです。

【プロが教える】自分でイタチ駆除!手順と方法・再発防止策

イタチを自分で追い出したあとは侵入口の封鎖

首尾よく自分でイタチの追い出しがうまくいったとしても、建物にイタチの侵入口が開いたままではまた繰り返しやってきますので、封鎖が必要です。

封鎖をするイタチの侵入口の大きさ


500円玉は2.6㎝です。ペットボトルについているキャップの方が一回り大きくなりますのでこの程度の穴があればイタチは侵入可能ということになります。

この穴を家中全て封鎖する必要があります。自分でイタチを追い出して封鎖する際には、注意深くイタチの侵入口を探して一つ一つを塞ぐ作業を行います。

くれぐれも危険なことは避けるようにしてください。

封鎖の道具はホームセンターで購入可能

封鎖の為の道具はホームセンターにも売っていますので、行ってみて封鎖の作業の道具ということで担当の方に相談してみたら教えてくれるかと思います。

封鎖には金属ネットがおすすめ


床下の換気口には格子状になっているものがあります。特に築年数が30年以上前の建物に多いです。間隔が3cmひらいていれば必ず塞ぎましょう。

侵入口を封鎖するには金属製のネットを使うのが一般的です。完全に塞いでしまうと家の風通しが悪くなるなどのデメリットがあるため、こういったアイテムを使いましょう。

封鎖のあとは糞尿・死骸の清掃と処理


すべてのイタチを追い出せていることが確認できて、侵入口を完全に封鎖してもう侵入して来ないことが確認出来たら屋根裏や床下の清掃に入ります。
※ここからの作業は非常に危険です!

イタチは自分の住処に「ため糞」をしますので、巣となっている場所はかなり汚れています。
さらにはエサの死骸を放置していたり、ウジやハエが湧いていることも考えられます。

感染のリスクもありますので、必ず防護用の服や手袋、マスクを着用して作業に臨んでください。
動物の死骸があった場合はとくに危険です。

菌や病害虫が大量発生していると考えられるので、個人で処理せずに業者に相談してください。

除菌・消臭


糞尿を処理したら、屋根裏の除菌と消臭を行います。放置しておくと家中に菌が増えていくかもしれませんので必ずやっておきましょう。

床の部分だけではなく、空間全体に対して行う必要があります。殺虫剤等を自分で吸い込まないように注意してください。

また消臭に関して、イタチの臭いは市販の消臭スプレーでは取りきれないことが多々あります。そのようなケースでも、業者に依頼すれば臭いを綺麗に除去することが可能です。

断熱材の交換


巣を作る際に荒らされてしまった断熱材を新しいものに交換します。除菌・消臭をしながら、破られた断熱材の撤去と新品の敷き詰めを行ってください。

以上で、イタチの駆除作業と後始末は完了です。自分で無理だと思ったら業者へ途中でもくどいほどお伝えしましたが、イタチ駆除作業は非常に危険な作業です。

とくに追い出し後の清掃に伴う作業はリスクが高いですので、基本的には我々のようなプロのイタチ駆除業者にご依頼いただくのが一番かと思います。

自分でイタチを追い出す方法のメリット・デメリット

メリット
・自分で侵入口をしっかりと封鎖することが出来れば業者に依頼するよりも安い費用で済む。
・役所へ届け出を済ませ許可を取ったのち箱わなを設置して餌を置いておけば高確率で捕獲が可      能。(捕獲後は自分で処分が必要)
・家族以外の知らない人が家の中に入らなくて済む。

デメリット
屋根の上は足場も悪く高所からの落下の危険がある。
屋根裏の作業では慣れない作業で天井板を踏み抜いて落下する危険があります。
封鎖の作業をしても再発生することがあります。

こうした被害を少しでも早く解決する為に屋根裏の物音の主を調べて、駆除をしてくれるイタチ駆除業者、総称して【害獣駆除業者】に依頼するのが解決への近道です。

専門のイタチ駆除業者に依頼する方が早道の場合も

少しでも早く解決するためには、専門のイタチ駆除業者に相談してみるのも良いかと思います。場合によっては、その方が早く安い金額で、確実に、解決できるかもわかりません。

私も遠い昔、自分の家の屋根裏が夜な夜な小動物の運動会の会場になってしまった経験があります。

自分でイタチの追い出しが出来るようであれば、それは何よりです。

自分では危険だと感じたり何度もやってみたけどうまくいかないという場合は、専門の害獣駆除業者への依頼をなさってください。

イタチ駆除業者の作業内容

イタチ駆除業者の一連の流れは下記のような内容が多いです。

  1. 出張費ゼロ (弊社対応地域は全て出張費なし)
  2. 追い出し (ライト又は追い出しスプレー)
  3. フン清掃 (作業者が侵入又は清掃可能な範囲)
  4. 除菌・消臭(獣臭などを除菌消臭します)
  5. 消  毒 (ダニ・ノミ等防止の消毒)
  6. 侵入口の封鎖 (床下又は屋根裏及び屋根の上から数ヶ所)
  7. 施工後3年間の保証

侵入害獣がイタチの場合は荒らされた断熱材の撤去及び敷設は別メニューになります。

害獣駆除業者のおおまかな作業内容をご紹介します。

イタチ追い出しの方法その1 強烈なライト


強烈な青色ライトによる追い出し器具の設置を行います。これは害獣が嫌う光の色温度(ケルビン)に調整されている器具となります。

害獣追い出しの方法その2 追い出しスプレー


こちらは追い出しスプレーによるコウモリ追い出しです。他の害獣に使用することもあります。

除菌・消臭


除菌用の薬剤と、殺虫薬剤とは分けて使用します。


小屋浦(屋根裏)での薬剤噴霧はこのようにして行います。

害獣再侵入防止の封鎖作業


害獣がまた侵入してこないように封鎖の作業が重要となります。上記の写真はアルミ製の板で封鎖をおこなった例です。

この他、害獣侵入を防止するための材料は他にも色々とありますが、作業を行う位置や大きさ、形状などで使い分けて使用します。

イタチ駆除業者の料金目安

家の大きさやイタチの侵入による被害の状態は様々です。

侵入口の位置や形状もそれぞれの家で違っていますので、一概にいくらの金額ですとはなかなかいきません。

イタチの侵入口の大きさや形も違いますし、侵入口の場所が一階床下にある場合もあれば天井裏にある場合もあります。

屋根に登らないと分からない場合もあります。

汚れた屋根裏のフンを綺麗に清掃もして下さいという方もいれば、数は少ないですが予算の関係もあり、屋根裏は汚れたままでも良いですと言われる方もおられます。

数は少ないものの、「屋根裏に溜まったイタチ等の害獣のフンの掃除の必要はないです」とお客様が希望されれば、その料金は作業代金より引くことになります。

総じて言えるのは、

  • 清掃
  • 除菌消臭
  • イタチの侵入口を全て封鎖、
  • 作業後の再侵入は無料施工という保証

この内容で作業してもらって作業後3年程度の建物侵入完全保証がある場合、イタチ駆除費用の相場は20万円前後位が多いです。もちろんこれ以下もあればこれ以上もあり得ます。

自分の家をイタチ駆除の害獣駆除業者に作業してもらったら、どれくらいの料金になるかはイタチ駆除業者の無料見積をご利用ください。

イタチ(害獣)駆除業者に依頼する場合は数社の相見積もりを

業者に依頼する場合は、

  1. イタチ駆除作業の料金
  2. イタチ駆除作業の内容
  3. イタチ駆除作業後の保証
  4. 見積に来た担当者との相性

をしっかりと見比べてお決めください。

まとめ

屋根裏に侵入したイタチを自分で追い出す方法から、専門のイタチ駆除業者の情報をお知らせさせて頂きました。

ご自分でやってみて解決に向かわれることを願っています。もし、うまくいかなかったり危険が伴うようでしたら専門のイタチ駆除業者への依頼をお勧めします。

その際は数社の相見積もりをして情報をしっかりとあつめて何処のイタチ駆除業者に依頼するかを決められてください。

あい営繕
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最後までお読み頂き誠にありがとうございます。福岡県全域、佐賀県鳥栖市周辺、山口県下関周辺の方でイタチ被害にお困りの方がおられましたら弊社でも無料見積り行っています。お気軽にお電話やメールにてご相談ください。

 

アイちゃん

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