こんにちは。福岡県でコウモリ駆除業者として活動しています害虫・害獣対策の株式会社あい営繕です。
毎年、初夏から夏にかけて「クーラーの中からガサガサ・ゴソゴソ」「家の周りにいつもフンが同じところに落ちている。」等のご相談が多くなります。
お尋ねします。下記のような場所に茶色っぽい黒っぽい小さい米粒のようなものが落ちているのを見たことありませんか?
- 室外機
- ベランダ
- シャッターの周り
- 軒下
- 玄関先など。
茶色っぽい黒っぽい小さい米粒のようなものは、何かのフン!?そのフンの正体はもしかしたらコウモリかもしれません。
こんにちは、福岡県の害虫・害獣駆除業者で株式会社あい営繕の 代表しています岩永と申します。今日はコウモリが発生しやすい場所とフンがもたらす弊害についてです。この記事を読むと、コウモリの糞の見分け方がわかり、フンの処理の仕方がわかります。お役立てください。
コウモリ撃退の動画
コウモリを専用スプレーで撃退している動画です。コウモリの糞が落ちている場所の上の方をよく見るとコウモリが出入りしている場所のヒントになります。
追い出しの方法は色々ありますが上記の動画では追い出しスプレーで追い出している所です。他には燻煙剤や強烈なライトをあてる、超音波装置で追い出すなどがあります。
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コウモリのフンに害?そもそもコウモリの生態は?
生息地:アブラコウモリは、建物の隙間や樹木の間、洞窟などに生息します。北九州市などの都市部では建物の屋根裏や壁の隙間など、人間の近くに棲むことがあり問題となります。
食性:アブラコウモリは昆虫食で、蚊やユスリカなど飛び回る昆虫を捕食します。夜間に活動し、その飛行能力と※エコロケーション能力を利用して昆虫を捕えます。北九州市では6月頃夕方から夜にかけて発生するイエシロアリの羽アリを上手に捕食します。
※エコロケーションとは?:コウモリは非常に高い周波数の音を出し、その反響を聞くことで周囲の環境や飛んでいる昆虫の位置を把握します。この能力をエコロケーションと呼ばれ、コウモリが暗闇で効率的に飛行・狩りを行うために不可欠です。
交尾と繁殖:アブラコウモリの交尾期は秋に始まり、雌は交尾後の精子を体内に保存しておきます。春になると、その精子を利用して受精と出産を行います。出産後の子育ても主に母親が行います。
冬眠:冬季には食物の供給が少なくなる為アブラコウモリは冬眠します。体温と代謝を下げてエネルギー消費を抑え、春が来るまでの長い間を耐え抜きます。
長寿:アブラコウモリはコウモリの中でも比較的長寿で、飼育下では20年以上生きた例もありますが、自然の中での寿命として言われているのはオスは約2~3年、メスは約4~5年とされています。
コウモリの糞から起こる害について
コウモリの糞には様々な弊害があります。その弊害についてご説明します。
糞の中には大量のバイ菌ついている
コウモリは夜行性なので、日中は住処となる場所からほとんど動かず同じ場所に糞をします。
また、コウモリの糞には大量の菌がついていますので、その菌が空気中に飛び散り感染症を引き起こす恐れがあります。
糞が大量に溜まると、悪臭がする
コウモリ自体、獣臭がする生き物。獣臭がするその身体から出る糞のニオイは非常に臭い(クサイ)です。
そのニオイで別のコウモリが寄ってきてしまう原因にもなります。
糞から寄生虫が発生する
コウモリには多くのノミやダニがついています。コウモリの巣はダニなどの住処にもなりますので、そのダニに刺され激しいかゆみに襲われます。
建物にシミや錆(さび)が染みてくる
天井裏などの大量の糞をされると、天井板や外壁にシミができてしまいます。
また、コウモリが侵入口から出入りをくり返すことでその場所が変色したりして錆(さび)の原因となる可能性があります。
※コウモリによる感染症やウイルスについて詳しくは、文部科学省 科学技術週間ホームページ「コウモリからはさまざまなウイルスが見つかっている」をご覧ください。
コウモリの糞を見分ける方法は?
ベランダ・シャッターの周り・軒下・玄関先などに落ちている茶色っぽい、黒いもの。それは一体なんなのでしょうか?
ネズミの糞の可能性
ネズミの糞はコウモリの糞とたいへんよく似ています。大きさも形も非常によく似ているので、パッと見では見分けるのは難しいです。
どちらかというとネズミは家の外よりも家の中で生活することがほとんどなので、家の外にフンがある場合はネズミの可能性は低いです。
〇ネズミの糞の特徴〇
ハツカネズミの糞(ひまわりの種ような形) 色:茶色 大きさ:4~7mm |
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クマネズミの糞(お菓子の柿の種のような形) 色:茶色・灰色 大きさ:6~10mm |
コウモリの糞の可能性
シャッターの周り・玄関先などに落ちている場合は、コウモリの可能性が高いです。
特にシャッターの周りはシャッターの真下などわかりやすいところにコウモリはフンをするので、シャッターの下に茶色っぽい・黒いものが落ちていたらコウモリの存在を疑いましょう。
コウモリの糞(線香のもみかすのような形) 色:黒色 大きさ:5~10mm |
コウモリの糞の可能性が高い場合は、コウモリが住み着いているかもしれません。早急に駆除する必要があります。
シャッターにコウモリ?出入り口の確かめ方と駆除方法を業者が解説
ネズミの糞でもコウモリの糞でもない?
可能性は低いですが、ホコリや汚れが湿気などで固まったものの可能性もあります。
フンでなければそこまで心配することはないと思いますが、心配・不安であれば念のため一度コウモリやネズミの調査を行なっておくことをオススメします。
コウモリは巣がなくても糞を落としていく
コウモリの糞を見かけるのに、家中どこを探しても巣がない・見つからない。
というケースもあります。
巣がないのに、なぜ糞はあるのか。
それは、コウモリの休憩所になっている可能性が高いです。
コウモリは餌を求め飛び回り、餌を食べて満腹になると休憩するため一時的に家に滞在する性質があります。
滞在している間に、家の周辺に糞をして多くの糞害をもたらしてしまうわけです。
コウモリは休憩所に2、3回来ると「居心地がいい場所」と認識し、何度もその場所へやってきます。そうなると、いずれ巣を作られてしまうかもしれません。
休憩所・巣を作られる前に回避!!
休憩所にされそうな場所にコウモリ忌避剤を設置するなど、事前対策することをオススメします。
忌避剤を設置することで糞による被害を防ぐことができ、コウモリも長期的に寄ってこなくなることでしょう。
コウモリの糞はどう掃除する?掃除のやり方・手順
コウモリの糞には大量の菌が含まれていますので注意が必要です。
- ①手の消毒をして、マスク・手袋をする。
- ②ほうき・ちりとりの消毒をする。
- ③ほうき・ちりとりで糞を掃除する。
- ④掃除した糞を袋に入れ袋を2重、3重にして口を締める。
- ⑤ゴミの日と一緒に捨てる。(ゴミの日までは外で保管)
- ⑥清掃後は、まんべんなく除菌・消毒をしましょう。
万が一、フンに触れてしまった場合は早急に洗ってください。石鹸で手を洗い、消毒をすれば菌による被害を受ける心配はほとんど少ないです。
まとめ
今回は、家の周りに落ちている黒っぽい小さい米粒みたいなものが何なのか。落ちているものの正体が、ネズミの糞かコウモリの糞か見分ける方法をご紹介しました。
- ネズミの糞とコウモリの糞は非常に似ているので、フンが落ちている場所を確認する。
- シャッターや軒下、玄関先などに落ちていたらコウモリの可能性が高いです。
- コウモリの糞の場合、住み着いているかもしれませんので早急に追い出しましょう。
- コウモリの糞にはバイ菌・寄生虫などがついているので、放置せず清掃してください。
- 清掃後と糞を触ってしまったときは速やかに石鹸で手洗い・消毒を。
- フンはあるのに巣がないときは、休憩所にされているかもしれません。
- 休憩所にされそうな場所に忌避剤を設置し、被害を受ける前に回避しましょう。
コウモリが家に住み着いてしまうと、健康面的や経済的に被害を受ける可能性があります。被害を受ける前に、駆除しましょう。