シロアリ駆除において、玄関での穴あけ作業は被害を防ぐ重要な工程です。
特に玄関は湿気がこもりやすく、シロアリが侵入しやすい箇所です。
本記事では「シロアリ駆除 玄関 穴あけ」に関する詳細な施工方法や費用、注意点を分かりやすく解説します。家を長持ちさせるための効果的な対策を知りましょう。
記事のポイント
● シロアリ駆除で玄関に穴あけが必要な理由と手順が分かる。
● 穴あけが不要な場合や代替工法について学べる。
● バリア工法とベイト工法の違いと特徴を理解できる。
● シロアリ駆除の費用相場と選び方のポイントが分かる。
シロアリ駆除 玄関 穴あけが必要な理由
シロアリ駆除における玄関の特殊性
玄関はシロアリ被害が特に発生しやすい場所の一つです。
その理由として、タイルやコンクリートで覆われた構造が挙げられます。このような構造では湿気がこもりやすく、シロアリが好む環境が作られやすいのです。
また、玄関のドア枠や柱に使用されている木材は、地面に近い位置にあるため、シロアリが侵入しやすい条件が整っています。
シロアリ駆除では、このような木材の内部に潜むシロアリを完全に駆除する必要があります。しかし、木材の中に隠れているシロアリは表面の薬剤散布だけでは対処しきれません。
そこで、穴をあけて薬剤を注入する「穿孔処理」が必要になる場合があります。
穴あけが必要な場合と不要な場合の違い
穴あけが必要な場合
シロアリが木材の内部に深く侵入している場合、表面処理だけでは薬剤が届きません。
このような場合、木材に穴をあけて内部に直接薬剤を注入する方法が効果的です。玄関タイルの下やコンクリートの下にシロアリが巣を作っている場合にも、穴あけが必要です。
これにより、シロアリを完全に駆除でき、被害の拡大を防ぐことができます。
穴あけが不要な場合
一方で、シロアリの被害が表面にとどまっている場合や、玄関周辺の防蟻処理が十分に施されている場合には、穴あけが不要な場合もあります。
また、ベイト工法と呼ばれる方法を採用することで、穴をあけずにシロアリを駆除することも可能です。この工法では、シロアリが食べる毒エサを設置し、巣全体を壊滅させます。
穴あけが必要かどうかは、シロアリの被害状況や建物の構造により異なります。専門業者に正確な診断を依頼し、最適な駆除方法を選ぶことが大切です。
大切な家を守るために適切な対応を心がけましょう。
穴あけが不要な場合もある?シロアリ駆除での例外
穴あけが不要となる具体的なケース
シロアリ駆除で必ずしも穴あけが必要というわけではありません。
被害の程度や建物の状況によっては、穴あけをせずに駆除できる場合もあります。その一つが、シロアリの被害が建物内部に及んでおらず、まだ表面的な段階であるケースです。
この場合、木材表面への薬剤散布だけで十分に対処できることがあります。
また、防湿シートが床下に敷かれている場合や、過去に防蟻処理が施されている建物では、土壌からシロアリが侵入しにくい環境が整っているため、玄関などの穴あけが不要なこともあります。
特に築年数が浅い家では、すでにシロアリ対策が実施されているケースが多く、追加の穴あけ処理が不要になる場合があります。
穴あけを回避できる代替工法
穴あけをしない方法の代表例として「ベイト工法」が挙げられます。
この方法では、シロアリが好む毒エサを建物周囲に設置し、シロアリがそれを巣に持ち帰ることで全体を駆除します。
薬剤を直接散布するバリア工法と異なり、建物に手を加える必要がないため、穴あけに抵抗がある方や、美観を損ないたくない方に適した方法です。
ただし、ベイト工法には即効性がないため、すでに被害が進行している場合には向きません。このような場合、穴あけを伴う処理が必要になることも考慮する必要があります。
穴あけの有無は、シロアリの被害状況や建物の状態によって異なります。被害が軽微な場合や適切な代替工法が利用できる場合には、穴あけを避ける選択肢も十分に検討できます。
ただし、最終的には専門業者の診断を受けることが重要です。適切な方法で家を守るため、柔軟な判断が求められます。
シロアリ駆除の施工方法と玄関での具体例
シロアリ駆除における玄関での作業手順
シロアリ駆除の中でも、玄関の施工は他の箇所とは異なる点が多くあります。
特に玄関では床下にアクセスできないことが多いため、独自の作業方法が必要です。以下に、玄関でのシロアリ駆除作業の具体的な手順をわかりやすく解説します。
穴あけから薬剤注入までの流れ
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穴あけ作業
玄関のタイル目地に直径5~6mm程度の小さな穴をあけます。この穴を通じて、タイル下のコンクリート層を貫通させ、さらにその下の土壌まで薬剤を届かせるための準備を行います。穴の大きさは最小限に抑えられ、施工後の美観にも配慮しています。 -
薬剤の注入
穴をあけた箇所に専用のノズルを挿入し、加圧方式で薬剤を注入します。これにより、コンクリート下の土壌やシロアリが潜む可能性のある場所に薬剤が行き渡ります。薬剤はシロアリを駆除するだけでなく、再発を防ぐ効果もあります。 -
穴の補修
薬剤注入後、開けた穴をモルタルや専用のパテで丁寧に埋め戻します。この作業により、見た目が元通りになり、施工したことが目立たない仕上がりになります。補修部分は乾燥後にタイルと馴染むため、美観を損なう心配はありません。
玄関施工時の注意点と考慮事項
美観と耐久性の両立
穴あけ作業は玄関という目につきやすい場所で行うため、作業後の補修がとても重要です。
補修が雑になると、美観を損なうだけでなく、モルタル部分が剥がれる可能性もあります。そのため、専門業者に依頼する際には、補修の仕上がりに関しても確認しておくことが大切です。
薬剤の選択と安全性
玄関は家族が日常的に使用する場所であり、安全性も重要です。
使用する薬剤が人体やペットに悪影響を及ぼさないものかどうかを確認することをおすすめします。最近では、環境に優しい成分の薬剤も多く使用されています。
シロアリ 穿孔処理の安全性と家への影響
穿孔処理とはどのような作業?
シロアリ駆除における穿孔処理とは、木材や玄関タイルなどに小さな穴をあけ、その内部に薬剤を注入する方法を指します。
この作業は、木材の内部やタイル下の土壌など、薬剤が届きにくい場所に潜むシロアリを確実に駆除するために行われます。
穿孔処理では、穴の大きさは直径5~8mm程度で、必要最小限のサイズに抑えられるため、建物の構造や強度にほとんど影響を与えません。
穴あけが建物に与える影響を最小限にするポイント
1. 木材の強度を守る施工方法
穿孔処理は、木材の強度を損なわない範囲で慎重に行われます。
穴の数や位置は適切に計算され、木材の重要な部分を避けて施工するため、耐久性への影響を最小限に抑えることができます。
また、穴をあけた後には専用の栓やパテで丁寧に補修されるため、美観を損なうこともありません。
2. 適切な施工業者の選び方
穿孔処理の安全性は、業者の技術力に大きく左右されます。
公益社団法人日本しろあり対策協会が定める基準に基づいた施工を行う業者を選ぶことで、安心して作業を任せることができます。
信頼できる業者は、施工の過程や補修内容を事前に説明し、顧客の不安を解消してくれるでしょう。
適切な費用で最良の結果を得るために、事前のリサーチをしっかり行いましょう。
まとめ
シロアリ駆除において、玄関での穴あけ作業は、木材や土壌に潜むシロアリを完全に駆除するための重要な手段です。
ただし、すべてのケースで穴あけが必要なわけではなく、被害状況や家の構造に応じて最適な施工方法を選ぶことが大切です。
今回ご紹介したバリア工法やベイト工法にはそれぞれのメリットとデメリットがあるため、信頼できる専門業者と相談しながら進めることをおすすめします。
シロアリの被害を放置してしまうと、家の安全性や資産価値が大きく損なわれる可能性があります。早めの対策が重要です。
適切な施工方法を選び、大切な家を長く守り続けましょう。必要に応じて複数の業者から見積もりを取り、納得のいく方法を選んでください。
最後に.
こんにちは、福岡県の害獣害虫駆除業者で株式会社あい営繕 代表の岩永と申します。 私はしろあり防除施工士・蟻害・腐朽検査士の資格があり、害獣駆除業界でかれこれ40年位います。弊社は公益社団法人日本しろあり対策協会、公益社団法人日本ペストコントロール協会に籍を置き業界の技術力向上やコンプライアンスの徹底にこだわり仕事しています。もし害獣害虫駆除でお困りのことがありしたら、些細なことでも構いません。お電話頂ければ誠心誠意お答えいたします。この記事があなた様のお役に立ちましたら幸いです。
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最後までお読みいただきましてありがとうございました。