可愛いけど実は凶暴!害獣のアライグマを駆除する方法は?

かわいい見かけですが、実は凶暴でとても危険なアライグマ。

もともとアライグマはペットとして日本に輸入されましたが、その実態はかなり凶暴で飼うのは難しいと言われています。

飼うことができなくなり、野に放たれたアライグマが増殖しつつあります。
まだあまり被害を身近に感じない方もいらっしゃるかもしれませんが、問題は深刻化しているのです。

では、アライグマを自宅に近づかせないようにするにはどうしたら良いか?

また、アライグマを駆除する方法についてプロの目線から解説していきます。

屋根裏に何かいる!?潜んでいる動物の特定方法と撃退法

アライグマに興味本位で近づかない!

アライグマは「狩猟鳥獣」に該当し、許可なく一般市民が捕獲することは禁止されています。

▶環境省北海道地方環境事務所 NPO 法人 EnVision 環境保全事務所

自宅に近づかせないためにはまず「餌付け」をしてはいけません。

生ごみを屋外に置いたり、ごみ収集日前夜から出しておくこともやめましょう。

のら猫への置き餌も、アライグマの食べ物となってしまいますので置き餌はやめましょう。

もし自宅付近で見かけたらどうしたら良いでしょうか?」

個人の住宅で次のいずれかの被害を受けている場合は、県や市といった行政が公益社団法人に依頼し捕獲をしてくれることがあります。

・自宅に住み着いている

・家庭菜園などを食い荒らされる

・毎日のようにふん尿をされる

しかし日常的な被害でない場合は行政では対応できないことが多いようです。

ハクビシンとアライグマの特徴ハクビシンアライグマ

体の大きさ(成獣(大人)個体)

  • 全長は約90から110センチメートル(尾は約40から45センチメートル)
  • 体重は約3から4キログラム

体の特徴

  • 体の大部分が灰褐色で、短い四肢は黒色。
  • 額から鼻先まで白い模様があります。台湾名はその名の通り「白鼻芯」。
  • 眼の下や耳の前に白い斑紋があります。
  • 尾の先が白っぽい個体や、鼻が黒っぽい個体もみられます。

その他

  • ハクビシンの足跡は、前足、後足とも指があり、丸みをおびているのが特徴です。 
  • 肛門の近くに独特の臭いを発する臭腺が発達しています。

体の大きさ(成獣(大人)個体)

  • 全長は約80から100センチメートル(尾は約30から40センチメートル)
  • 体重は約6から7キログラム

体の特徴

  • 体の大部分が灰褐色。
  • 目の周りが黒く、その上下と口の周りは白。
  • 尾が黒と茶褐色の縞模様。

その他

  • アライグマの足跡は、前足、後足とも5本の指がはっきり分かれ、かかとまで地面につけて歩くのが特徴です。
  • 爪が長いため、木にひっかき傷を残します。
  • 凶暴なので、手を出すと激しく攻撃してくる恐れがあります。(放っておけば人を襲いません)

信頼できるアライグマ駆除業者に依頼しましょう。

異常繁殖したアライグマ、国はどう対応している?

国は外来生物法第3条に基づいて「特定外来生物被害等防止基本方針」というアライグマ排除の推進についてのマニュアルを作りました。

参照:環境省・農林水産省 発行 特定外来生物被害防止基本方針 平成26年3月時点 

環境省はこのマニュアルに基づきアライグマの駆除を行い、駆除のために必要な整備を実施しています。

・アライグマの問題について認識してもらう

・アライグマの生息情報の提供を呼びかける

・駆除事業の目的や内容について理解してもらう

・駆除事業への参加の呼びかけ

といった普及活動もしています。

しかし正直なところ駆除に対する具体的な対策とは言えない部分もあり、実際に被害に遭われている方は心もとないと感じることが多いかもしれません。

アライグマの可愛さに潜む危険性や被害

▼屋根裏で子育て中のアライグマ

アライグマが人に与える被害というのはさまざまです。

まず、挙げられるのが「食害」です。
畑に侵入して作物を食い荒らします。

2005年〜2016年までと少し古いデータにはなりますが、アライグマによる農業被害の額は3億円台にのぼるといわれています。

参照:農業被害額についてはコチラ

さらに、アライグマの持つ病原菌は一般市民にも危険があります。

アライグマの持つ病原菌や寄生虫について詳しく見てみましょう。

害獣駆除業者の料金を比較|料金表示の22000円~、と8800円~、どちらが安い?

脳に寄生するアライグマ回虫の恐怖!

アライグマの糞には「アライグマ回虫」という寄生虫が潜んでいます。

脳に入り込んで、最悪の場合死に至ります。

一命をとりとめたとしても、無事では済みません。

アライグマ回虫は基本的にアライグマ以外の動物で成虫になることはありませんが、ヒトがその虫卵を口にすると体内で幼虫になります。

アメリカにおいてはアライグマ回虫の感染を原因とする重症患者が少なくとも10例確認され、そのうち10例は6歳以下の子供3名が死亡しています。

日本人への感染事例は2020年現在報告されていません。

しかしながら、最近、東日本の観光施設のウサギにアライグマ回虫による寄生が発生していたことが明らかになり、無関係な問題ではなくなってきています。

アライグマは狂犬病になっても生き延びてウイルスを感染させる!


アライグマによる病気の危険性はたくさんありますが、なんと言っても致死率100%の狂犬病が恐ろしいです。

狂犬病にかかると普通の動物であればすぐに死んでしまいますが、アライグマは長く生き延びるという特徴があります。

感染すると咬まれた傷口などから唾液中に含まれる狂犬病ウイルスにより感染します。

最初は発熱、頭痛などといった風邪に似た症状がみられます。

続いて咬まれた場所の痛み、知覚異常や痙攣(けいれん)が起こります。

また知覚の異常も起こるため、冷たい風が少しでも皮膚に触れると痙攣発作を起こします。

こうした症状が現れた2日から7日後に瀕死(ひんし)に陥り、やがて呼吸困難により死に至ります。

狂犬病は治療法がなくワクチンの連続投与で発症を防ぐことはできますが、発症してしまえば助かる可能性は極めて低い病気です。

アライグマ経由でマダニ感染の猫に噛まれて高齢者が死亡

マダニに咬まれると、6日から2週間程度の潜伏期間を経て主に原因不明の発熱、消化器症状を起こして死に至ることがあります。

本来なら野山にいるはずのマダニが、都市部にまで生息域を広げているのはなぜでしょうか。

それは近年、住宅地に姿を現すようになったアライグマのほとんどにマダニが付いているからです。

最近では、調査したアライグマの半数にマダニの感染が広がってきました。
この傾向は、人間の感染者が増えてきた時期とも重なっています。

アライグマの増殖とともにマダニも一緒に都市部に到達しているリスクがあります。
こうなると、都会の住民もマダニから身を守る方法を知らなければなりません。

なぜアライグマは増殖するのか?

日本には猛禽類(もうきんるい)、例えばオオカミなどの肉食哺乳類の天敵がいないため、人間に捕まらない限りはアライグマは増えていく一方です。

アライグマが食物連鎖の頂点になってしまうのです。

1977年のアライグマを主人公としたテレビアニメーション「あらいぐまラスカル」放映によるブーム以来、多い年には年間1,500 頭を数えるアライグマが輸入されました。

その結果、諸施設や一般家庭で飼育されたアライグマは現在までに総計2万頭を越えます。

その一部が飼育しきれずに逃げられたり捨てられたりしたため、野外で繁殖しているのです。

これらの野生アライグマは、全国の47 都道府県のうちなんと32もの都道府県で確認されています。

アライグマは屋根裏で断熱材で巣を作り、子どもを生むこともあります。

そして一度の出産で5頭ほど子供を産みます。

さらにアライグマは雑食性で基本的になんでも食べるので、山や森が多い日本には餌が豊富にあるため繁殖し続けられるのです。

またアライグマは適応力がとても高く、平地、山間部、温暖地域、寒冷地域などどこでも生息できます。

これはまるで、琵琶湖の外来魚ブラックバスのようなものです。

(海外から輸入した外来種のブラックバスを琵琶湖に放流したら、生態系が壊れ異常増殖してしまった事例)

今後もどんどん増殖していくでしょう。

アライグマを駆除するにはどうしたらいい?

アライグマの危険性や増殖していく問題について理解いただけたところで、アライグマを駆除するにはどうしたら良いでしょうか。

実際のところ、家に寄せ付けないよう努力はできてもアライグマを素人の方が駆除するのは大変危険が伴います。

駆除業者に依頼しましょう。

まとめ:アライグマはとても凶暴!危険な病気のリスクもあるので業者に依頼しましょう

アライグマは一見可愛く見えますが、実は非常に凶暴で危険も持ち合わせた動物です。

自宅付近にアライグマを寄せ付けないよう気をつけることはできますが、実際に現れた場合、駆除は素人には難しいです。

行政もなかなか腰を上げてくれないことがあります。

異常繁殖したアライグマは死に至る危険な病原菌や寄生虫のデパートです。

もし発見した場合は速やかに業者に連絡し、駆除を依頼してください。

アイちゃん

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