シロアリ駆除でベイト工法の効果とデメリットについて

シロアリ駆除には薬剤を床下に散布するバリア工法と、薬剤を散布せずに家の周りにベイトステーションという20センチ位の円筒形の物を土中に埋めて一定期間を監視しながら建物のシロアリを駆除をして、将来的にも建物にシロアリを侵入させないための予防を行うという二つのベイト工法があります。これら二つのベイト工法はどんなメリットがあるのかについて触れてみたいと思います。

シロアリ駆除用の薬剤を散布出来ない場合も駆除が可能

匂いが気になるお客様の場合

ペットや小さい赤ちゃんがいるときにシロアリ駆除を行う場合は、どうしても薬剤が心配になるという方もおられます。匂いに関しても最近の薬剤はマイクロカプセル製剤をしようすることも多いので気にならなくなったのですが、それでも極まれに、白あり消毒はしたいけど匂いが気になるという方もおられます。そのような場合はベイト工法での白あり駆除や予防は大変効果的です。

転ばし床組みで床下に入れない場合

転ばし床とは、通常は地面からの高さが40センチから50センチ程度の床下空間がありますが、転ばし床はコンクリや土間等の地面から4.5センチ程度の根太や、9センチ程度の大引きを置いただけの床材のことです。従って、床高は根太や大引きの幅だけが床高となります。床の高さに余裕のないときにこの工法が取り入れられますが、人が入れるスペースはもちろんありません。

本日、北九州市若松区でシロアリ駆除を施工させて頂いたお客様の施工がそうだったのですが、床下が低く床下空間に人が入ってシロアリ駆除が出来ない場合は、ベイト工法でのシロアリ駆除または将来のシロアリ予防が可能です。但し、家の外周にベイトステーションを埋めていきますので建物と隣地の境界線までが30センチ程度は空いていることが条件ともなります。

ベイト工法のメリットは設置後の点検が容易なこと

薬剤での白あり消毒はもちろん効果的です。これまでは白あり駆除後の定期点検も気になることはなかったのですが、この頃は共働きの方が多く土日も忙しいというお客様も多くなりました。シロアリ駆除後の定期点検も必要とされるところですがなかなかその時間が取れにくいという場合もあります。

そのようなとき、ベイト工法で施工を行った場合は家の方が留守でも点検が可能となります。敷地に入ることを事前にご了解いただいておけば、家の中に入ることなく家の周りに埋めているベイトステーションの点検を行うことで白あり点検が容易にできます。これは大きなメリットだといえます。

これが白あり駆除のベイト工法です

家の周りが土の場合

こうして深さ140ミリ程度、直径65ミリ程度の穴をあけて埋めていきます。本日のお客様の倍は建物と境界線が近いということもあったので、上記の寸法で埋設できる小さめのベイトステーションを使用させて頂きました。土を掘ったところに埋めたあとの状態です。

家の周りがコンクリートの場合

コンクリートにコア抜きをして土の場合と同様に深さ140ミリ程度、直径65ミリ程度の穴を作り、そこへベイトステーションを埋めます。

ベイトステーションはナンバリングをして継続管理します

こうして家の外周に約3メートル程度の間隔で埋めていき、家を取り囲むようにしていきます。本日のお客様宅では20番までのシロアリ駆除用のベイトステーションを埋設して今後5年間、白ありが家に付かないように監視させていただきます。

NO1から始まり、NO2、NO3と続き、最後はNO20です。

こうしてNO20までの何番にしろありが生息したのか、又は白ありが生息しなかったのかを会社所定のチェックシートに記入して向こう5年間定期的に監視・継続していきます。このような工程で行うのがシロアリ駆除・予防のベイト工法となります。

まとめ

ベイト工法のシロアリ駆除は家の中で薬剤を一切使用しないという人体への安全性と、建物に穴を開けたりと傷をつけることのない施工方法です。また、別の目的で本日の施工のお宅様のように床下に施工者が侵入できないような場合にも効果的です。その他、シロアリの中でも柱や小屋裏の大きな梁を食べる、シロアリの中でも一番激烈な被害を及ぼすイエシロアリの駆除やその後の予防にも大変効果的です。

ヤマトシロアリが現在たくさん転ばし床に生息しているという場合は意味が違ってきます。ヤマトシロアリは20頭から30頭の生き残りがあるとそこでまた新しいコロニー(集団での営巣)を作ることが出来るからです。転ばし床でヤマトシロアリの生息がたくさん出ている場合はベイト工法は最適のシロアリ駆除の工法とは言えないでしょう。その場合は別の薬剤処理が効果的となります。ベイト工法は現在の建物の白あり被害状況と、お客様のご家族の健康状態やペットの有無等により使い分けた方が良いと言えます。