こんにちは。スズメバチ駆除業者の株式会社あい営繕です。
今日は「スズメバチを駆除する方法」についてお話しします。
今日はどんな記事を書こうかな?と思って調べてみたところ、「スズメバチを自分で駆除したい」と思っている方がまあまあの数いるようです。
ダメですよ!自分で駆除しちゃ!!
……ということで、今回は
- 業者がどのような駆除を行なっているのか(駆除方法)
- 素人さんが自分で駆除することがいかに危ないことなのか
を解説していきます。
目次
スズメバチの脅威を甘くみてはいけない
「自分で駆除したいからスズメバチの駆除方法を調べよう!」という感じでこの記事にたどりついた方は、それがどれほど危険な考えなのか自覚していらっしゃいますか?
ちょっと説教みたいになるようで申し訳ないですが、我々のようなプロなら「スズメバチは自分で駆除できるよ」なんてまず言いません。
まずはスズメバチがどれだけ危険なのか、それを知っていただきたいと思います。
スズメバチは他のハチとは違うんです
まず、スズメバチは他のハチとは全く性質が違うのだということを理解しましょう。
人間の家に巣を作る蜂は大きく3種類。
ミツバチ、アシナガバチ、そしてスズメバチです。
この中でミツバチとアシナガバチに関しては、「巣が小さい」「開放的な場所である」など特定の条件が揃えば自分で駆除してもよいと思います(それでも難しく、危険なことに変わりはありません)。
しかしスズメバチに関しては、いくら巣が小さくても開放的な場所であっても自分で駆除するのは危険です。
スズメバチはミツバチやアシナガバチとは比べものにならないくらい危険な蜂なのです。
スズメバチの毒
スズメバチの危険さを語る上で外せないのがその毒性です。
「スズメバチの毒は強い」というくらいはみなさんご存知かと思いますが、具体的にどのような症状が出るのか知っている方は少ないのではないでしょうか。
スズメバチの毒は非常に強く、また複雑にできています。
人間にも強力に作用し刺されるとまずは強烈な痛みと灼熱感、そして大きな腫れが伴います。
また、局部症状だけでなく全身症状もあらわれます。
頭痛やめまい、吐き気、ふらつき、呼吸困難、麻痺など。
これは救急車を呼んででもすぐ医者にかかった方がいい重篤な症状です。
それから2度以上スズメバチに刺された場合、アナフィラキシーショックという非常に重篤な症状を引き起こすこともあります。
スズメバチは集団で襲ってくるため、一度に複数回刺されてしまうなどのリスクもあります。
またスズメバチは刺したときに毒を注入するだけでなく、空中から標的めがけて毒を散布することもあります。
特に黒いものを優先的に攻撃する性質を持っているので、ヒトの目を狙ってくることがあるようです。
もしスズメバチの散布した毒が目に入ってしまうと、多くの場合失明します。
警戒心の強さと高い凶暴性
スズメバチの恐ろしい点は、毒以外にも警戒心の強さと高い凶暴性が挙げられます。
ミツバチとアシナガバチはこちらから攻撃しない限り、こちらを積極的に攻撃してくることはあまりありません。
しかしスズメバチは別で、巣の近くを通っただけでいきなり集団で襲ってくることもあるのです。
またミツバチやアシナガバチは自身の巣のみを防衛対象としますが、スズメバチは運搬中の餌や他の蜂から奪った巣も防衛対象とします。
警戒範囲が広く、近くに巣がないにも関わらず刺されることがあるわけです。
スズメバチは遺伝子レベルで「自分を犠牲にしてでも仲間を守る」という性質を持っていて、それがスズメバチの高い凶暴性につながっています。
人間に近づいて殺されるリスクを冒してでも、積極的に人間を刺そうとするのです。
集団で襲う性質
スズメバチは興奮すると「警戒フェロモン」を発して仲間を呼び寄せます。
警戒フェロモンを察知したスズメバチはすぐさま臨戦体制となり、近くで大きな動きをするものや黒いものをめがけて積極的に攻撃を仕掛けます。
一度に多くのスズメバチに刺されてアナフィラキシーショックを起こし死亡してしまう例があるのはこのためです。
甘くみてたら死にますよ
以上のような性質から、スズメバチ駆除を他の蜂と同じ感覚でやろうとすることは非常に危険です。
「死ぬかもしれない」本当にそれくらいの覚悟で駆除を行う必要があるでしょう。
冗談ではありません。
その覚悟がないようでしたら、スズメバチを自分で駆除することはオススメしません。
たとえ小さな巣であってもです。
スズメバチ駆除で考えること
ここからは、スズメバチを駆除する際にどのようなことを考えながら駆除するべきかご紹介します。
「業者はこんなことを考えながらやっているんだな」「スズメバチの駆除はこういうところが難しいんだな」ということをわかっていただけたら幸いです。
どうやって身を守るか
まずは何よりも「身の安全」を大切にします。
我々のような駆除業者をやっていると、非常に大きな巣を駆除することもあります。
それこそ、視界がスズメバチで埋まってしまうような。
一度でもスズメバチに刺されれば大惨事なので、全身防護服の着用やネットの着用など最新の注意を払っています。
いかにしてスズメバチを刺激せず駆除するか
前述の通り、スズメバチを刺激してしまうとかなり積極的に攻撃されてしまいます。
防護服を着用しているので比較的安全とはいえ、万が一のことがあったり近くの人に被害が及んでしまう可能性もあるため、なるべくスズメバチを刺激しないように駆除を行います。
また家の中にスズメバチを取り逃がしてしまったりすると甚大な被害につながる可能性が高いため、万全の注意を持って行います。
どうやって女王蜂を駆除するか
スズメバチの巣の核とも言える女王蜂。
実は、女王蜂を取り逃がしてしまうとまたすぐ同じ場所に巣が作られてしまいます。
そのため、スズメバチ駆除で大切なのは「いかに確実に女王蜂を駆除するか」です。
たくさんの蜂が飛び回る中で女王蜂を見つけて捕まえるのは難しいですが、プロの業者であれば長年の経験とノウハウによってそれが可能となります。
戻り蜂対策は?
「戻り蜂」という言葉があります。
戻り蜂とは、駆除作業中にちょうど外へ出払っていた働き蜂たちが駆除が終わった後になって戻ってきてしまうこと、またはその戻ってきた蜂のことを言います。
戻り蜂たちは、元あった場所に巣がないことを確認すると約1週間ほど巣があった場所の周辺を飛び回ります。
女王蜂がいなければ新たに巣を作ることはできませんが、近隣住民などに被害が及ぶおそれもあり大変危険です。
あい営繕では粘着シートをメインにして戻り蜂対策をしています。
その他、状況に応じて別の対策を取ることもあります。
実は業者はそこまで高くありません
ここまで、スズメバチ駆除を自分で行うことの難しさについてメインに解説してきました。
- スズメバチ駆除は非常に危険な作業
- ミツバチやアシナガバチと一緒と思っていると痛い目にあいます
- 業者も様々なことを考えて駆除を行なっています
スズメバチ駆除は、業者に頼んだとしても莫大な金額がかかるわけではありません。
大きな巣でも5万円ほどで駆除できますし、自治体によっては申請することで補助金を出してくれるところもあります。
弊社あい営繕では、巣の状態や巣のできた場所・駆除の時期などによって料金が異なりますが、おおよそ8,000円〜40,000円で駆除を承っています。
施工後は同年12月までのシーズン保証もおつけしていますので、安心してご利用いただけるtかと思います。
サイトにフリーダイヤルを記載しておりますので、相談だけでもどうぞお気軽にご連絡くださいませ。